大判例

20世紀の現憲法下の裁判例を掲載しています。

千葉地方裁判所木更津支部 平成4年(ヲ)59号 決定

申立人

株式会社X

右代表者代表取締役

右代理人弁護士

林彰久

池袋恒明

今井和男

古賀政治

木村裕

高城俊朗

古内眞也

相手方

株式会社Y

右代表者代表取締役

右代理人弁護士

千葉隆一

基本事件の不動産競売事件について、買受代金を納付した買受人である申立人から、民事執行法一八八条、七七条による保全処分命令の申立てがあった。

当裁判所は、その競売によって申立人が買受けた不動産について、相手方にその価格を減少させる行為があるとは認められないものの、相手方が右不動産に隣接する別紙物件目録記載の土地を利用して、その買受け不動産の引渡しを困難にさせる妨害行為をしているものと認められるので、本件申立てを相当と認め、申立人に担保を立てさせないで、次のとおり決定する。

主文

相手方は、

1  別紙物件目録≪省略≫記載の1ないし9の各土地上の基礎ブロック、鉄製フェンス、木柵、立て看板九枚を撤去せよ。

2  同目録記載の1の土地上の簡易トイレ付プレハブ製小屋二棟を撤去せよ。

3  同目録記載の11の土地上の木製支柱、鉄柱、立て看板及びチェーンを撤去せよ。

4  同目録記載の1ないし12の各土地上に建物又は工作物を建築設置し、又は工作物その他の物及び動産を同土地内に搬入するなどして、申立人及びその関連会社の同土地上に対する通行を妨害してはならない。

(裁判官 安藤宗之)

自由と民主主義を守るため、ウクライナ軍に支援を!
©大判例